フィラーは注射である前に、設計の判断です
フィラーは「足りないところを埋めるもの」と説明されがちです。それは仕組みの説明であって、目的ではありません。目的はバランスです。だからこそ、経験のある施術者は、患者さんが指さした場所とは別の部位に注入することがあります。
ここで使うフィラーの多くはヒアルロン酸(HA)で、もともと肌に存在する成分です。ヒアルロン酸フィラーはその場でボリュームを足し、望んだ結果でなければ酵素で溶かすことができます — 永久的な素材に対する実質的な安全上の利点です。コラーゲンブースターは仕組みが異なり、空間を占めるのではなく、ご自身の組織が少しずつコラーゲンをつくるよう促します。
「デザインフィラー」という括りがある理由
顔は全体として読み取られます。頼りなく見えるあごは、あご自体の問題かもしれませんし、フェイスラインや首のラインの問題かもしれません。くぼんで見える目の下は、目の下のボリューム不足かもしれませんし、その下にある頬の支えが失われているのかもしれません。気になる一点だけを切り離して治療することが、「よくなった顔」ではなく「いじった顔」に見えてしまう道筋です。
デザインフィラーが実務上意味するのはこういうことです。額、こめかみ、頬、あご、鼻、目の下を、それぞれ単独にではなく互いの関係の中で計画します。「どのくらい必要ですか」という問いに診察前には答えられないのも、同じ理由です。治療すべき部位は、患者さんが挙げた部位とは違うことが少なくありません。
オーダーメイドの唇のヒアルロン酸は、ディエスタクリニック ソウル千戸院の代表院長が得意とする施術です。唇は特にごまかしのきかない部位で、上下の唇の比率、そして周囲の顔との関係のほうが、注入量よりはるかに重要です。
部位別に
| 部位 | 目的 | 備考 |
|---|---|---|
| 額 | 凹凸のある額、平坦な額のラインをなめらかに | こめかみと合わせて考えます — 片方だけ入れると不均一に見えることがあります |
| こめかみ・頬 | こけの改善 | 疲れて見える顔の実際の原因は、患者さんが指すシワよりもここであることが多いです |
| あご | 頼りないあごの輪郭と前方への出方 | 下顔面の長さとバランスの印象が変わります |
| 鼻 | 鼻筋と横顔の調整 | 鼻には実際に血管系のリスクがあります — 控えめに行うか、お断りすることもあります |
| 目の下(涙袋・ティアトラフ) | 目の下のラインをやわらげる | 皮膚が薄く、わずかな入れすぎもよく目立ちます |
| ほうれい線 | 溝をやわらげる | 溝そのものを埋めるより、上にある頬を支えたほうがよい結果になることが多いです |
| 唇 | 形とバランス | オーダーメイドの唇のヒアルロン酸は、ディエスタクリニック ソウル千戸院の代表的な施術です |
フィラーか、コラーゲンブースターか
一方を希望して来院し、実際に必要なのはもう一方だった、ということはよくあります。フィラーは空間を占めます。ボリュームが足りない場所に置かれ、注入したその瞬間から変化が見えます。コラーゲンブースター — ジュベルック、ラディエスなど — は、同じようには空間を埋めません。ご自身のコラーゲンを刺激するので、変化は緩やかで控えめ、形をつくるというより全体に行き渡ります。
実務的な目安。あご、鼻筋、唇の形といった、はっきりした輪郭をつくる必要があるなら、それはフィラーです。肌の質、厚み、全体的なボリュームの減少が悩みなら、ブースターのほうが向いていることがあります。構造と肌質は別の問題なので、実際に両方を組み合わせて使うことも多くあります。
回復と、理解しておく価値のあるリスク
内出血、腫れ、押したときの痛みはよくあることで、想定の範囲内です。目の下と唇のヒアルロン酸では、腫れは通常2〜3日目にピークを迎え、1週間ほどで自然な状態に落ち着いていきます。それより前に形を判断するのは、フィラーではなく腫れを見ていることになります。
頻度は低いものの、フィラーが触れてわかるしこりになったり、左右非対称に落ち着いたりすることがあります。どちらも対処できますし、ここでヒアルロン酸の可逆性が意味を持ちます。ヒアルロニダーゼで溶かせるので、望まない結果が永久に残るわけではありません。
はっきり言葉にしておくべき重大なリスクがあります。血管系の合併症 — フィラーが血管に入る、あるいは血管を圧迫する — が報告されており、鼻と眉間は血流の走り方の関係で最もリスクの高い部位です。鼻を控えめに扱う理由も、施術者の美的センスより血管解剖の知識のほうが重要である理由も、そうした合併症をその場で見つけて対応できる環境で施術すべき理由も、ここにあります。フィラーの後に強い痛み、皮膚の白化、色の変化が出た場合は、様子を見てはいけません。すぐにクリニックへご連絡ください。
よくあるご質問
ヒアルロン酸フィラーは、ヒアルロニダーゼという酵素で溶かすことができます。これは永久的なインプラント素材に対する実質的な利点で、ヒアルロン酸が主流である主な理由の一つです。ただし気軽な「取り消し」ではありません。溶かすと周囲の組織がもともと持っているヒアルロン酸にも影響しますし、次を考えるまでにその部位が落ち着く時間が必要です。それでも「元に戻せる」という表現は正確で、永久的な選択肢よりヒアルロン酸を選ぶ妥当な理由になります。
腫れが最も目立つのは2〜3日目あたりで、そこから1週間ほどかけて自然な見た目に落ち着いていきます。唇のヒアルロン酸のあとで最も多い動揺の原因がこれです。48時間時点の形は結果ではありません。予定がある場合はそれを踏まえて計画してください。同じ時間の流れは目の下のヒアルロン酸にも当てはまり、こちらは皮膚がとても薄いため、わずかな腫れでもよく目立ちます。
鼻は血流の走り方の関係で、多くの注入部位よりリスクが高い部位です。鼻と、眉のあいだの眉間は、血管系の合併症の報告が最も多い2か所です。それは施術できないという意味ではなく、控えめな量、慎重な手技、十分なカウンセリング、そして合併症をその場で見つけられる環境が必要な部位だということです。大きく高さを出す鼻の施術を、深い説明もないまま手早く勧められたなら、それは魅力的な提案ではなく、懸念すべき理由です。
対処する問題が違うので、順序はどちらの問題が優勢かによります。フィラーは輪郭をつくる、あるいは取り戻すもの。コラーゲンブースターは肌の質と全体的なボリュームを少しずつ改善するものです。あご、唇、こけたこめかみといった特定の形が気になっているなら、フィラーが直接そこに対応します。キメ、薄さ、全体的な衰えが気になるなら、ブースターのほうが出発点として適しています。組み合わせることもよくあり、計画は診察のうえカウンセリングで決めます。
麻酔クリームを使用し、多くのヒアルロン酸製剤にはリドカインが含まれているため、注入そのものは痛いというより耐えられる範囲だとよく言われます。最も敏感なのは唇です。施術時間は対応する部位の数によって変わります — 1か所なら短く、顔全体のデザイン計画ならそうはいきません。事前に麻酔クリームが効く時間も必要なので、注入そのものにかかる時間よりも余裕を見てご来院ください。
両院ともフィラーを行っており、国産・輸入いずれのヒアルロン酸製剤も使用しています。オーダーメイドの唇のヒアルロン酸は、ディエスタクリニック ソウル千戸院の代表院長が得意とする施術です。肩のヒアルロン酸はディエスタクリニック 水原光教院でのみ行っており、専用のページがあります。それ以外の顔の部位については、対応できる内容ではなく、通いやすさで院をお選びください。